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執筆者の写真Saori Fujiwara

ワークライフバランス




30代半ばからは外資系企業に勤めるようになって、

ワークライフバランスが取れるようになりました。


年度末が近づくと、各自年間の長期休暇プランを作成し、

それに合わせて年間の主要な会議のスケジュールが決められました。


また、各部署の有給休暇消化率は、業績として評価対象になり、

数か月毎に消化率の推移が人事部から発表され、スケジュールを再作成します。


日本企業に勤めていた私にとっては、大きなカルチャーショック。

でも、これがどれだけ健全で、最終的には効率の良い経営なのかを

長年勤めることで、知りました。


長期休暇が終わるころには、嫌なことは忘れ、意欲は高まり、頭はシャープに。

新しいアイデアも沸いてきたりして、早く仕事したい。と思ったものです。


また、ハードな仕事に疲れ気味のチームに、一人休暇明けのメンバーが元気に入ると、

とたんに雰囲気を明るくしてくれ、活気がよみがえります。

そして、お土産話を聞きながら、みんな次の休暇を楽しみに頑張れるのです。


ワーク(仕事)と ライフ(生活)、オン と オフ は、

まるで陰と陽。


現代社会での私たちの働き方を見ていると常に陽(+)なのです。

そして、もっともっと陽(+)が求められていると思って、働き続けるのです。

休みたくても休めない環境で、心身を追い詰めながら仕事を続けます。


でもこれは陰陽論に基づくと、とっても不自然なことです。

心身を休めたくても、ブレーキを踏めない状態が続くと、どこかが故障するのは

自然界のルールが働いて、休ませるためなのではと思います。


病はつらいけど、仕事しなくてよくなって、ほっとする自分がいる。

念願の有給休暇も堂々と取れる。

会社が持続可能な働き方を用意してくれないのなら、

社員はそうするしかありませんから。


私もかつては「このままオフィスで倒れたら、ちょっと楽させてもらえるかな。」

なんて思ったことがありました。


結局この悪循環から抜け出そうと転職したわけですが、

振り返ってみると、あの時体調を崩したからこそ、

新たな選択肢を模索しなければならなくなりました。


あれは、がんばればがんばるほど狭くなっていった

ゾーンから抜け出すきっかけだったのです。


不自然なことをしてたら、自然の偉大な力で揺り戻しが起きた。

と思っています。

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